【中小企業診断士 試験日】いつ実施?一次・二次・口述試験のスケジュールと年間計画を徹底解説

中小企業診断士のイメージ

第1章:中小企業診断士試験は年に1回!年間スケジュールを正確に把握しよう

中小企業診断士試験は、年に1回のチャンス
試験日は固定ではなく、毎年若干異なりますが、概ね以下のようなスケジュールで実施されます。

年間スケジュール概要(令和6年度参考)

イベント 時期 備考
受験案内の公表 4月上旬 中小企業診断協会HPで公開
一次試験の申込期間 4月中旬〜5月中旬 インターネット申し込み
一次試験本番 8月第1週の土日 2日間で7科目
一次試験 合格発表 9月上旬 二次試験の案内同時掲載
二次試験の申込期間 9月上旬〜中旬 合格者のみ申請可能
二次筆記試験 10月下旬 1日で4事例記述式
筆記合格発表 12月上旬 合格者のみ口述へ
口述試験 12月中旬 1対1の面接形式
最終合格発表 翌年1月上旬 登録・実務補習へ

一次試験から最終合格まで約半年以上にわたる長丁場となるため、年間スケジュールを把握して逆算学習することが極めて重要です。

第2章:中小企業診断士試験の構造と流れ|各試験日の役割と重要性

中小企業診断士試験は「一次試験 → 二次試験(筆記) → 二次試験(口述)」という三段構えの試験です。
各試験日の位置づけや目的を知ることで、より効率的な準備が可能になります。

① 一次試験(8月)

マークシート形式で、7科目を2日間で実施。
基礎知識と幅広い理解力が求められ、足切り制度もあるため万遍ない対策が必要です。

② 二次筆記試験(10月)

事例Ⅰ〜Ⅳの4科目を1日で受験。
記述式・論理的思考・課題解決力が問われ、診断士としての実力を示す重要な試験です。

③ 二次口述試験(12月)

面接形式で行われ、筆記試験合格者のみ受験可能。
落ちる人は少ないですが、“形式的な最終確認”として受け答えの準備はしておくべきです。

各フェーズで求められる能力が異なるため、試験日ごとの目標と準備ポイントを明確にすることが、合格への近道となります。

第3章:一次試験の詳細スケジュールと学習スケジュールの立て方

一次試験は8月第1週の土日に2日間にわたって実施され、合計7科目を受験します。
各科目の時間配分や休憩時間も含めて、本番を意識した準備が必要です。

① 試験日当日の時間割(例:令和6年度)

日程 時間 科目
1日目(土) 10:00〜11:00 経済学・経済政策
11:30〜12:30 財務・会計
13:30〜15:00 企業経営理論
15:30〜17:00 運営管理
2日目(日) 10:00〜11:00 経営法務
11:30〜12:30 情報システム
13:30〜14:30 中小企業政策

1日目は4科目、2日目は3科目と非常にハードスケジュール。
試験当日に向けた「模試形式」での時間感覚訓練が不可欠です。

② 学習スケジュールの立て方(逆算型)

  • ✅ 8月試験 → 4月時点で基礎完了が理想
  • ✅ 5月〜6月:過去問中心に演習強化
  • ✅ 7月:総まとめと模試で仕上げ
  • ✅ 本番1週間前は各科目の得点源だけ復習

一次試験は「60点平均かつ40点未満なし」が条件のため、全科目をバランスよく仕上げる戦略が求められます。

第4章:一次試験当日の注意点と直前期の“得点戦略”

一次試験当日は、科目数が多いため体力勝負の一面もあります。
試験日を有利に乗り切るためには、直前期の戦略と当日の行動が非常に重要です。

① 直前期にやるべきこと

  • ✅ 苦手科目の「点が取れる問題」に絞った復習
  • ✅ 暗記系科目(中小企業政策・法務・情報)の反復
  • ✅ 模試形式の時間管理練習(最低2回)
  • ✅ 予備校などの「予想問題」に触れる

② 試験当日の注意点

  • ✅ お弁当・飲み物・糖分を持参(長時間集中維持)
  • ✅ 会場入りは1時間前が理想
  • ✅ 試験中は「飛ばす勇気」も大事
  • ✅ 1日目の夜は「復習より休息」を優先

試験日までの努力はもちろん大事ですが、「当日の戦い方」も合否を分ける大きな要因です。
自分なりの「試験日ルーティン」を確立しておくと、本番で力を発揮しやすくなります。

第5章:二次筆記試験の試験日とその特徴|一次とは全く違う“記述勝負”

二次試験(筆記)は10月下旬の日曜日に実施されます。
一次試験とは異なり、完全な記述式で、診断士としての課題解決力が問われるハイレベルな内容です。

① 試験日当日のスケジュール(例:令和6年度)

時間 事例 試験内容
9:40〜10:40 事例Ⅰ 組織・人事
11:10〜12:10 事例Ⅱ マーケティング・流通
13:20〜14:20 事例Ⅲ 生産・オペレーション
14:50〜15:50 事例Ⅳ 財務・会計

一日で4事例を解く超集中型の試験。
時間配分・解答構成力・精神力すべてが問われるタフな日程です。

第6章:事例ごとの特徴と試験日までの準備スケジュール

二次試験は事例Ⅰ〜Ⅳで出題傾向が大きく異なるため、各事例の特性に応じた対策が重要です。
ここでは各事例の特徴と、試験日までの準備イメージを紹介します。

① 事例Ⅰ:組織・人事

人的資源管理が中心。抽象的な問いが多く、「因果で語る力」がカギ。
過去問の型を真似て骨組みを定着させる訓練が重要です。

② 事例Ⅱ:マーケティング

顧客分析・競合対策・施策立案など。読み取り力と提案の現実性が試されます。
回答は事例文根拠から逸れないことが最重要です。

③ 事例Ⅲ:生産管理

工場・オペレーション改善系の出題。用語暗記だけでなく、具体的な改善案に落とし込む訓練が必要です。

④ 事例Ⅳ:財務会計

計算中心の事例で、CVP分析・NPV・キャッシュフロー・財務分析などが定番。
問題集や過去問を反復して“解法の型”を身につけるのが合格への近道です。

二次筆記試験対策のスケジュール例

  • ✅ 7〜8月:一次後、すぐ過去問10年分に着手
  • ✅ 9月:答案構成の精度向上(ふぞろい活用)
  • ✅ 10月上旬:模試を2〜3回受験し弱点把握
  • ✅ 本番2週間前:全事例の時間制限演習

二次試験は「量×質×型の習得」が重要。
試験日から逆算し、“1日1事例”を日課にできれば合格が近づきます

第7章:試験当日の流れと持ち物・注意点|本番で力を出すための準備とは

中小企業診断士試験の当日は、長時間にわたる集中力が求められるため、事前準備と当日の行動プランが非常に重要です。
特に、時間の使い方・食事・持ち物など、些細なことで実力が発揮できないこともあるため、しっかりと対策しましょう。

① 試験当日の流れ(一次・二次共通)

  • ✅ 試験開始の60分前には会場到着がベスト
  • ✅ 受付・案内 → 試験室に入室 → 着席・待機
  • ✅ 試験中は時間配分と飛ばし戦略を意識
  • ✅ 科目や事例ごとに気持ちをリセット

② 必携の持ち物チェックリスト

  • ✅ 受験票・本人確認書類(必須)
  • ✅ HB鉛筆 or シャーペン、消しゴム
  • ✅ 時計(スマホは不可)
  • ✅ 昼食・飲み物・糖分補給(チョコやラムネ)
  • ✅ 羽織れる上着(会場の空調対策)
  • ✅ 最終確認用の暗記カードや要点集

③ 体調・集中力の維持がカギ

特に一次試験は2日間、二次試験は1日で4事例と体力勝負です。
「どの時間帯に集中力が落ちるか」を把握しておくと、当日のペース配分がしやすくなります。

第8章:試験日1週間前からの過ごし方|最終調整の戦略とメンタル管理

試験日まであと少し…。この1週間は、“新しいことを詰め込む”のではなく、“点数を伸ばす”ための整理と調整の時間です。
同時に、メンタルを整え、最高の状態で試験当日を迎える準備を進めましょう。

① 学習面でやるべきこと

  • ✅ 苦手論点の整理(頻出+取れる問題を優先)
  • ✅ 直近3年分の過去問を再確認(得点感覚を磨く)
  • ✅ 各科目・事例の「問題の読み方」だけでも復習
  • ✅ タイマーを使って本番と同じリズムで解く

② メンタル面の整え方

  • ✅ 睡眠リズムを試験日仕様に前倒し
  • ✅ 試験会場までの経路確認・予行練習
  • ✅ SNS・ネット情報から一時的に離れる
  • ✅ 深呼吸・ストレッチ・瞑想で自律神経を整える

「落ちたらどうしよう」ではなく、「これだけやったから大丈夫」と自信を持つこと。
本番の1点を左右するのは、直前1週間の積み重ねです。

第9章:合格発表とその後の流れ|口述試験・登録までの全スケジュール

中小企業診断士試験は、筆記試験で終わりではありません
筆記合格後には口述試験 → 最終合格発表 → 登録という流れが待っています。

① 合格発表(筆記)と口述試験の日程

  • ✅ 筆記試験合格発表:12月上旬(WEB上)
  • ✅ 口述試験実施日:12月中旬(日曜日)
  • ✅ 最終合格発表:1月上旬(診断協会HPにて)

口述試験は筆記合格者に対して行われ、1対1の面接形式で実施されます。
「事例問題に対して質問される→その場で回答」といった形式で、準備不足や体調不良での失点に注意しましょう。

② 登録と実務補習の案内

最終合格後、「中小企業診断士としての登録」を行うためには、次のいずれかを満たす必要があります:

  • ✅ 中小企業診断協会が実施する「実務補習」を受講(15日以上)
  • ✅ 実務従事の経験が15日以上ある(証明書提出)

実務補習は例年2月・3月・7月・8月などに実施され、合格者向けに募集案内が届きます
定員に限りがあるため、早めの申し込みが重要です。

第10章:実務補習・実務従事のスケジュールと診断士活動の“始まり”

中小企業診断士の名刺を持つには、15日間の実務経験が必須。
多くの合格者が選ぶのが「実務補習」です。ここから本格的な診断士ライフが始まります。

① 実務補習のスケジュール例(5日×3社)

  • ✅ チームで企業訪問・ヒアリング
  • ✅ 分析・戦略立案・報告書作成
  • ✅ 最終日に報告プレゼンを実施

診断士実務の基礎を学ぶだけでなく、横のつながり・人脈形成にも大きな意味を持ちます。
実務補習は企業内診断士・独立志向どちらにも有益な経験となるでしょう。

② 実務従事との違いと注意点

実務従事とは、実際の中小企業に対する支援業務を通じて、15日分の実績を積むこと。
登録診断士やコンサル会社と一緒に活動することで達成できますが、自己開拓が必要な場合もあるため注意が必要です。

実務補習または従事を終えて晴れて登録すると、中小企業診断士として名刺に記載できるようになり、案件受注・副業・独立も可能になります。

第11章:まとめ|試験日から逆算して合格を掴む!年間スケジュールと戦略

中小企業診断士試験は年に1回。
試験日が決まっているからこそ、「逆算型の学習計画」を立てることで、着実に合格を目指せます。

✔ 合格までの年間スケジュール(モデル例)

  • ✅ 1〜2月:学習開始、教材選定、週10時間確保
  • ✅ 3〜5月:インプット集中期、1次科目横断で理解深化
  • ✅ 6〜7月:過去問+模試でアウトプット重視へ移行
  • ✅ 8月上旬:一次試験受験
  • ✅ 8月中旬〜10月:二次対策(事例演習・構成力強化)
  • ✅ 10月下旬:二次筆記試験
  • ✅ 12月:口述試験→1月:最終合格
  • ✅ 2〜3月:実務補習 → 診断士登録へ

✔ 試験日から逆算して考えるべきこと

  • ✅ 「いつ・どの科目を終わらせるか」を明確に
  • ✅ 本番形式での演習時期を事前にブロック
  • ✅ 家族・仕事との調整も早期に(特に8月・10月)
  • ✅ 過去問・模試・予想問題のタイミング管理

✔ 最後に|“試験日”はゴールではなくスタート

中小企業診断士試験の試験日は、ただの通過点。
合格後には実務補習、登録、実践支援など、「診断士としてのキャリア」が本格的に始まるのです。

だからこそ、試験日を意識し、今日から行動を始めましょう。
あなたの努力は必ず未来の自分を助けてくれます。

試験日は一年に一度。
その1日に向けて、最高の1年を積み重ねていきましょう。